「ネットショップを始めてみたい!けど、実際にネットショップの運営ってどんな業務内容なのだろうか。。」
と、ネットショップに興味があるけど、不安や疑問があるのではないでしょうか?
ネットショップの業務はフロント業務とバックエンド業務に分けられ、おおよそ9つの業務があります。
②マーケティング業務
③仕入れ・商品企画
④ささげ業務
⑤商品登録業務
⑥受発注業務・在庫管理
⑦梱包・発送
⑧アフターフォロー(顧客対応)
⑨入金確認
最初にネットショップ業務の全体感を把握しておけば、それに即したチームを結成したり、一人で開業する方も業務イメージが湧くはずです。
本日はforUSERS株式会社でマーケティングを担当している筆者が、ネットショップの運営について詳しく解説いたします。
ネットショップの運営業務はフロント業務とバックエンド業務に分かれます
まず、ネットショップの業務には下記の2種類があります。
②バックエンド業務
フロント業務とは、ユーザーと直接接する業務のことで、ネットショップの制作やデザインであったり、マーケティング業務のことを指します。それに対して、バックエンド業務はカンタンに言うと裏方の業務であり、受発注や顧客対応の業務のことです。
フロント業務とバックエンド業務を厳密に把握する必要はありませんが、ざっくりと覚えておきましょう。
ネットショップ運営に必要な9つの業務
まず、ネットショップに絶対に必要な業務を9つに分けて解説いたします。順に読んでいくことで、ネットショップの仕事の概要を把握しましょう。
運営業務①ネットショップ制作・デザイン
運営業務②マーケティング業務
運営業務③仕入れ・商品企画
運営業務④ささげ業務
運営業務⑤商品登録業務
運営業務⑥受発注業務・在庫管理
運営業務⑦梱包・発送
運営業務⑧アフターフォロー(顧客対応)
運営業務⑨入金確認
運営業務①ネットショップ制作・デザイン
・フロント業務
ネットショップを作ること、ネットショップをデザインすることです。知識や経験がないことからネットショップを作ることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、無料プランのあるネットショップのBASEやSTORES、カラーミーショップなどを利用すれば、SNSのプロフィールを埋める程度のITリテラシーで作成することができます。
また、デザインに関しても心配無用です。ネットショップには、最初からデザインテンプレートが用意されています。また、有料テンプレートも販売されており、デザインにこだわりのあるアパレルや、アクセサリーを販売する場合でも、必ずあなたの希望に合うものを探し出すことができるはずです。
このようなデザインテンプレートは、ボタン一つで、ガラッとネットショップ全体のデザインを変更することができ、驚くほどカンタンです。具体的に言えば、スマホのホーム画面のテーマを変える感覚と似ています。つまりデザイン変更は非常にカンタンです。
ネットショップのデザインのコツは、文字が見やすいかどうかです。例えば、下記をご覧ください。
後者のカタカナ表記の方が認識しやすいですし、もっと言えば「Price」に関しては「価格」と表記した方が日本人には分かりやすくなります。つまり、デザインに凝りすぎて「英語やローマ字」を多用しないことです。
なぜなら、ユーザーの80%以上はスマートフォンでネットショップを見ています。スマートフォンユーザーの指の動きは早く、一瞬のコミュニケーションで、相手に理解させる必要があるのです。そのためデザインに関してはフォントが見やすいものを意識すべきです。
運営業務②マーケティング業務
・フロント業務
マーケティングというと、格好がいいイメージがあると思いますが、仕事は結構地味で労力がかかることが多くなります。例えば、商品説明文の見直しをして、商品の購入率(CVR)を高めたり、あるいは広告文を考えるなど、文章を書く仕事が多く、地道な仕事とも言えます。
マーケティングの目的は、売れる仕組みを作ることです。例えば、アパレルのネットショップオーナーであれば、「カーディガン 秋 おススメ」とGoogleで検索したときに、ネットショップのページが一番上に出てくれば、カーディガンを探している多くの人の目に留まることになるので、それは売れる仕組みを作ったと言えるでしょう。ちなみにこれをSEO施策と言います。
しかし、ネットショップ初心者の方が、このようなSEO施策を実施するのはノウハウがないためカンタンではなく、仮にノウハウがあったとしても、すぐにできることではありません。そのため小さなネットショップでは、成功確率の高いマーケティングを行わなくてはなりません。
もっともおススメのマーケティング施策はInstagramによるSNS施策です。Instagramであれば、多くのネットショップオーナーにもなじみがありますし、ほとんどのネットショップでは「アパレル」「アクセサリー」など写真映えするものを扱っており、相性が良いのです。
運営業務③仕入れ・商品企画
・フロント業務
どのような商品をネットショップで販売するのか、商品企画を行います。自分たちの世界観やコンセプトを決めて、その世界観を実現する商品企画を行います。絶対にやってはいけない商品企画は、なんでも扱う総合店にしてしまうことです。
例えば、アパレルも扱えば、釣り具も扱い、PCパーツも扱うなどのネットショップでは、品ぞろえに一貫性がないため、ユーザーも「何の店なんだろう?」という心理からネットショップを利用しにくく、それだけで離脱を生んでしまいます。
これから商品企画を行うのであれば、まずはコンセプトや世界観をしっかり定めてください。その上で商品の仕入れを実施します。
商品の仕入れは、あらゆるジャンルで卸売業者が存在しますので、Googleで
「卸売り アパレル ネットショップ」
など検索すれば、あらゆるジャンルにおいて多くの卸売業者が出てきますので、その業者から仕入れることができます。また、昨今ではTaobaoやAliExpressなどの中国輸入が、仕入れ先として流行っております。このような中国のサイトから、商品を安く仕入れて販売する手法があります。中国の工場で生産されており、非常に安い価格で仕入れることができます。
ご自身でハンドメイドした商品を売る場合は、在庫切れに気を付けましょう。ネットショップ開業の最初の方は、ユーザーがあまりやってきません。そんな中にやっとネットショップにたどり着いたユーザーが来たのに、在庫切れだと二度と訪問してくれなくなるからです。
運営業務④ささげ業務
・バックエンド業務
ささげ業務とは、下記の言葉の頭文字です。
・採寸(さいすん)
・原稿(げんこう)
つまり、商品登録に使用する写真や原稿を作るための情報作成となります。特に写真は非常に重要です。ユーザーの多くがスマートフォンであることを考えると、文字よりもまずは写真映えです。大手のECサイトではプロのカメラマンを使っており、写真のクオリティはそれだけ売上を左右する要素となるのです。
予算があれば、ソニーなどの一眼レフを購入するか、あるいはiPhoneの最新機種を使うなどして写真のクオリティにはこだわりましょう。
採寸については、ネットショップの弱点を補完するものです。つまり写真画像だけではサイズ感がつかみにくい面があります。そこで下記のような細かい採寸情報があれば、ユーザーはより確信をもって商品を買うことができるのです。
◆ZOZOTOWNの採寸情報
上記画像引用先:ZOZOTOWN
原稿については、商品説明文そのものです。商品を検討する人ほど、商品説明文をしっかり読みます。ですから、商品の魅力だけでなく、ユーザーが気にしそうなポイントについても解説すべきです。例えば電化製品であれば、1か月当たりの電気代や、子どもが触っても誤作動しないかなど、ユーザーの一人一人が気にしそうな細かい情報についてもしっかり書きます。
このような細かい心遣いの積み重ねが、他のサイトとの明確な違いを出すことにつながるのです。
運営業務⑤商品登録業務
・バックエンド業務
ささげ業務で撮影した写真や作った原稿を、ネットショップの機能を使って、商品登録します。商品登録の際は、在庫数もあわせて入力します。アパレルの場合、色やサイズなどでバリエーションがあるので、その数を正確に入力します。
商品が多数ある場合は、エクセルを利用して商品の一括登録も可能です。多くのカートシステムが商品の一括登録に対応しております。
運営業務⑥受発注業務・在庫管理
・バックエンド業務
受注とは、商品の注文を受け付けることです。決済は、ネットショップに実装されているクレジットカード決済機能などで行われ、購入者へのメールなどは、事前にネットショップに設定した自動返信メール機能で送信されます。
つまり、受注業務の大半はカートシステムが自動処理してくれるので、ネットショップオーナーは、注文の品の在庫を確認して、管理画面のステータスを適宜変更して、商品の発送に向けて動くだけであり、難しい作業ではありません。
その際、在庫管理を行い、商品が少なくなれば発注を行い、商品の仕入れを行います。このように受発注業務とは、在庫管理を行いながらネットショップの商品を補充する業務のことです。仕入れた商品の在庫数を追加しておきましょう。
運営業務⑦梱包・発送
・バックエンド業務
商品を梱包し、発送します。商品の梱包は手を抜いてはいけません。なぜなら商品を買ってくれたユーザーは、梱包が丁寧であれば印象が良いまま購入体験を終えることができます。良い購入体験があれば次のリピート購入につながるのです。リピート購入の可能性が高まるので、梱包はネットショップの売上と直結します。
発送が終了した際は、管理画面を「発送済み」に変更します。そうするとネットショップから自動的に「商品が発送されました」という自動配信メールがユーザーに届くからです。
梱包から発送は、代行してくれる業者もおります。費用は発生しますが、業務効率の削減につながるので、ネットショップの規模が大きくなってきたら代行も検討します。
運営業務⑧アフターフォロー(顧客対応)
・バックエンド業務
ネットショップを始めたばかりの人や、接客を行ったことがない方には非常に不安があるかもしれません。例えば商品が破損していたり、商品が届くのが遅れるとユーザーから連絡が来ます。ネットショップへの連絡方法はおおよそメールです。
そして、実はネットショップでは事前にクレームやトラブルの内容が決まっており、テンプレートを用意しておくことで、すぐに返信をすることができます。ただ、機械的な対応になってしまうと満足度が下がりますので、テンプレートをもとにしながらも丁寧な対応を心掛けましょう。
トラブルをしっかり対応すれば、満足度が増すことがよくあるからです。
運営業務⑨入金確認
・バックエンド業務
ネットショップの場合、決済をシステムや決済代行会社が代行しているので、ユーザーからお金をもらうわけではなく、導入したカートシステム会社や、カートシステムが契約している決済代行会社からの入金になります。
金額は、決済手数料やシステム利用料が引かれた分が直接入金されます。利用するカートシステムや決済代行会社によって、振込手数料や振込タイミングが異なるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
ECの運営業務は、バックエンド業務であっても売上と直結する業務がほとんどです。どの業務も手を抜いてはいけません。例えば梱包業務は、リピート購入へとつながりますし、ささげ業務は、購入率を高めることにつながるなど、細かい業務もネットショップの売上につながっているのです。
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