ネットショップの売上を伸ばすために、「まとめ買い機能」を実装することを検討しているのではないでしょうか。
まとめ買い機能は、ネットショップでアップセルを実施したり、定期販売の解約防止のために有用な機能の一つです。そのような効果を出すためには、まとめ買いによってお得に見せたり、まとめ買いができることをユーザーに認知させる必要があります。
本日は、forUSRES株式会社でマーケティングを担当している筆者が、ネットショップのまとめ買い機能について詳しく解説します。
まとめ買い機能の事例
ネットショップにおいて「まとめ買い機能」がよく利用されるジャンルは、化粧品やサプリメント、日用品などのジャンルです。以下は無印良品のまとめ買い対象商品のページですが、まとめ買いすることで単価が安くなっていることが分かります。
◆まとめ買い機能が実装されている無印良品
「まとめ買い」はユーザーと事業者の両方にメリットがあります。ユーザーはまとめ買いした分、商品を安く購入でき、事業者は注文においてアップセルが期待できるという点です。それでは具体的にまとめ買いにはどのような機能が必要なのか、次に解説します。
「まとめ買い」に必要な3つの機能
それでは、まとめ買いに必要な機能を順に解説します。
機能① ボリュームディスカウント機能
まとめ買いを促すためにもボリュームディスカウント機能が必要です。ディスカウントと言っても、下記のようなディスカウント方式があります。
◆ディスカウント方式(例)
・複数個を買うと割引率適用(10%OFF)
・複数個を買うと単価割引適用(499円/個 → 474円/個)
・複数購入した場合にもう1個付いてくる(1個無料)
特にまとめ買いを訴求する場合は、4,999円あるいは9,999円など「1円を引いて金額を安く見せる」という方法も有効です。
機能② まとめ買いアイコンを商品一覧につける
細かい機能ですが、まとめ買いを訴求したいネットショップには非常に有効です。下記のように、商品一覧の画面のまとめ買い対象商品に、まとめ買いのアイコンがあると、ユーザーからも見つけやすくなります。
◆まとめ買いアイコンの例
機能③ アップセル機能
アップセル機能とは、例えばユーザーが商品を1つ注文しようとした際に、「もう1個購入で10%OFF」あるいは「まとめ買いで商品1個無料!」という訴求を提示することで、アップセルを実施しやすくなります。
以下の事例では、購入個数によって割引率が高くなるクーポンを発行し、アップセルにつなげております。
◆アップセルの例
画像(引用):MYPROTEIN楽天市場店
このように、注文時にアップセルを用意することで注文単価を上げることができるようになります。
筆者も、いつも名刺を発注するネットショップがありますが、名刺を100枚作ると、「200枚で10%OFF」というポップアップが出てきて、ついついまとめ買いをしてしまうこともあり、ネットショップであれば、人手を使わずに常にアップセルを訴求し続けることができるメリットがあります。
まとめ買いを使った5つのマーケティング戦略
では次に、まとめ買い機能を使ったマーケティング戦略を紹介します。まとめ買いの目的はアップセルによる売上増ですから、ここで解説するテクニックを組み合わせることで、さらに成果を伸ばすことができるはずです。
① セールを盛り上げる要素として「まとめ買い」を取り入れる
ネットショップを盛り上げていくためにも、定期的にセールを行いますが、その際にまとめ買いを強調することで、割安感を訴求します。また、まとめ買いを訴求することで普段は他のショップで定期購入しているユーザーの目を引くこともでき、自社のネットショップでまとめ買いをしてくれる可能性もあります。
そのため、目玉商品などと一緒にまとめ買いを訴求してみましょう。
② 送料無料を訴求する
利幅の少ない商品ではまとめ買いによるディスカウントも難しい場合もあるでしょう。そのようなネットショップでは、まとめ買いの特典として「送料無料」を検討してみましょう。この施策の結果、年間を通じて注文単価を上げることもつながるでしょう。
③ 定期販売の解約防止に
定期販売を実施しているショップであれば、解約率を下げるためにあらゆる工夫をしているはずです。しかし、いくら解約されたくないからといって、解約ページを複雑にしたり、解約するためのコールセンターの受付時間を限定するような対応を取っていては、ユーザーから不満が生まれます。
そのような方法を使わずとも、解約ページに「まとめ買い」訴求を行うことで、定期販売をやめようとしているユーザーの中には、まとめ買いを選んでくれるユーザーもいるでしょう。なぜなら、中にはクレジットカードや銀行口座から自動で支払われることに抵抗を感じるユーザーも一定数いるからです。
筆者自身も楽天市場に出店しているあるショップのコンサルをしているときに、定期販売に難色を示したユーザーから連絡があり、代わりにまとめ買いをすすめたところ、喜ばれた経験があります。つまり、定期販売の離脱防止にもまとめ買いは一定の効果があるのです。
④ セグメントメールで「まとめ買い」を訴求する
定期販売に申し込まず、毎回、商品を都度購入するユーザーに対してはまとめ買いを訴求すべきです。また、リピート購入していないユーザーに対しても、まとめ買いの訴求はある程度の効果が見込めます。
そのようなユーザー層を抽出し、セグメントを分けて「まとめ買い」訴求をしてみましょう。
⑤ まとめ買いの訴求をショップのさまざまなところで実施する
まとめ買い機能を使っても、アップセルにつながらなければ意味がありません。そのため商品ページや注文時だけでなく、まとめ買いができることを以下のようなところでアピールしましょう。
◆ネットショップでアピールするところ
・サイドバー
・ポップアップ(接客ツール)
さまざまなところで繰り返し訴求することで、ユーザーが気が付く可能性が高くなります。これはキャンペーンやセールをユーザーに認知してもらうことと同様です。
まとめ
ネットショップの機能において、ネットショップの売上と密接に結び付くような機能は多くはありません。しかし、まとめ買い機能はアップセルを行うときや、定期販売の解約防止の施策として非常に有用です。
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