クラウドのECプラットフォームを導入するメリット・デメリット

ECサイトを導入する際、さまざまなベンダーがサービスを提供しておりますが、クラウド環境のECプラットフォームは、他のパッケージやフルスクラッチと何が違うのでしょうか?

ECサイトをクラウドで作る最大のメリットは、常にシステムが最新化されるため、システムメンテナンスやセキュリティ対策のためのコストが少なくなることです。その反面、クラウド環境のECプラットフォームには、カスタマイズが困難であるというデメリットがありますが、昨今は、API連携によってこのデメリットも少なくなってきました

本日は、forUSERS株式会社でマーケティングを担当している筆者が、クラウド環境のECプラットフォームを導入を検討している方向けに、詳しく解説します。

クラウドECプラットフォームは主に3種類

まず、クラウドのECプラットフォームといっても多数ありますし、解釈もさまざまです。この記事では、以下の3種類と定義します。

◆クラウドECプラットフォームを3種類に分ける

①ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)
②ASPでAPI連携による外部連携が一部可能なもの
③クラウドでフルカスタマイズ可能なECシステム

まず、「①ASP」とは、BASEやSTORES、カラーミーショップ、あるいはShopifyなどの有名ECプラットフォームのことです。ほとんどの個人や企業が、最初はこのASPを使ってECサイトを運営することになります。

「②ASPでAPI連携による外部連携が一部可能なもの」は、APIと呼ばれるアプリケーション・プログラミング・インタフェースを使って、ECと外部システム間で情報をやり取りすることで、簡易的なデータ連携を実現できるものです。通常ASPはカスタマイズやデータ連携ができないのですが、昨今は、このような機能に対応しているASPも数多く販売されるようになりました

「③クラウドでフルカスタマイズ可能なECシステム」はインターファクトリーのebisumart(エビスマート)のように、クラウド環境でありながら個社ごとのカスタマイズやデータ連携を行うことができるシステムのことで、年商数億円以上の中大規模向けの事業者が主に利用しています。

それでは、上記の3種類を踏まえて、クラウド環境のプラットフォームのメリットとデメリットを解説します。

クラウド環境のECプラットフォームの最大のメリットは、ECのシステム費用が中長期的に抑えられること

ECサイトをパッケージやフルスクラッチで運営していると、以下のような対応が発生します。

◆ECプラットフォームに必要な改修

・セキュリティ対応
・決済システム側の仕様変更等への対応
・新しい時流への対応(過去のスマートフォン対応のような例)

特に、セキュリティと決済システムの対応は、ECサイトを運営する場合は必ず対応しなくてはなりませんし、また、エンジニアの担当をつけて対応する必要がありますので、これを全て自社エンジニアの工数として考えると、年間数百万円規模のコストがかかることになります。

しかし、クラウド環境のECプラットフォームであれば、このような改修対応はプラットフォーム側が対応してくれます。

もちろんその分のシステム利用料は、クラウドのECプラットフォームに支払うわけですが、年商が1億円未満であれば、月々数万円の使用料を支払うだけなので、中長期的にメンテナンス費用を抑えることができるのです。

◆パッケージ、フルスクラッチとクラウドECプラットフォームの年間コスト比較イメージ

ECプラットフォームコスト比較イメージ

費用の話をしましたが、EC担当者は日々、売上向上のために情熱と労力をECサイト運営に注ぐ必要があり、ECシステムの更新に注意を払う必要がないことは大きなメリットとなるはずです。

クラウド環境のECプラットフォームの最大のデメリットは、カスタマイズが不可能であったり限定的であること

冒頭で、クラウド環境のECプラットフォームでも、カスタマイズやデータ連携ができるものを紹介しましたが、やはりフルスクラッチと比べると、カスタマイズの幅が制限されます

例えば、API連携が可能なクラウド環境のプラットフォームであっても、以下のようなECとは直接関係のない機能を実装する要件の場合は、ゼロから開発した方が工数が少なくなります。

◆ECとは直接関係のない機能(例)

・予約管理システム
・生産管理システム
・基幹システム

このような機能をECに実装させるケースは、クラウド環境のECプラットフォームは向いておりません。

年商1億円未満なら、まずはASPを利用してみるべき

これからECサイトを立ち上げる方は、企業の大小に関わらず、まずはASPを利用してみましょう。個人や小規模事業者なら、月額費用が無料のプランがあるBASESTORESカラーミーショップを利用し、中~大規模の企業であれば月額費用が数万円程度のASPを導入してみましょう

業務フローは、自社の業務フローをASPに合わせる運用をすることで、費用を抑えた運用が可能となります。ECサイトは誰もが知る大手ブランドでもない限り、いきなり注文が大量に来ることはありませんので、この段階ではシステム間の連携を手作業で行うレベルで問題ありません。

数あるASPから、自社に合うASPの3つの選び方

ASPは、無料から有料、国内企業から海外の企業まで無数にある中、どのECプラットフォームを選べば良いのでしょうか?筆者は3つの選び方があると考えます。

◆ASPの3つの選び方

選び方① 国内企業のASPを選ぶ
選び方② 自社と同じ分野で実績のあるECサイトを選ぶ
選び方③ 将来のカスタマイズやデータ連携を視野に入れて選ぶ

まず、選び方①に関してですが、海外企業のECプラットフォームが一概に悪いというわけではありません。しかし、海外のASPでは、UIが日本人になじみのないものがあったりすることがありますので、ECサイトに知見がない場合は、まずは有名な国内企業のASPを選ぶ方が良いでしょう。

そして、選び方②に関しては、ASPのホームページを見たり問い合わせを行ったりして、自社と同じ業界のECサイトで実績があるのかどうかを調査してみましょう。そして、できればそのECサイトで購入寸前まで試してみるなどするべきです。

選び方③に関しては、ECサイトの売上が伸びていくと、注文が1日に100件を超えるようになります。そうなると、手作業でやっていたバックエンド作業を効率化するために、データ連携が必要となります。この段階で、ECサイトをカスタマイズが得意なECパッケージに乗り換える方法もありますが、開発工数もかかりますし、数千万円規模の費用もかかります。

しかし、将来のカスタマイズが可能なインターファクトリーのebisumart zero(エビスマート ゼロ)のようなECシステムであれば、必要になった段階で、システムをカンタンに移行することができます。

エビスマート移行イメージ

ebisumart zero(ASP) ==> ebisumart(フルカスタマイズ可能なクラウドEC)

例えば、ドメインやSEOも、そのまま新システムに移行できるのです。スモールスタートから効率よくECサイトを運営し、成長させていくのに最適なプラットフォームです。詳しくは下記の公式ホームページをぜひご覧ください。

ebisumart zero公式ホームページ