ネットショップで「すぐに」実施できる3つのSEO対策

ネットショップを立ち上げて、少しでもアクセス数を増やすためにSEO対策を実施したいと考えているのではないでしょうか?

中長期的なSEO対策にはブログを利用したSEOが最も効果的ですが、ある程度の時間と労力がかかる施策でもあります。そのため、ネットショップの運営担当者にとっては、すぐに実施可能な負担の少ないSEO対策も必要となります。

本日は、forUSERS株式会社でマーケティングを担当している筆者が、ネットショップで行うべきSEO対策について解説します。

月間10万PV以上を目指すためのSEO対策なら「ブログSEO」を実施すべき!

もし、毎月1記事3,000~5,000文字のブログ記事を書ける体制があるなら、ブログ施策はSEO対策として最も効果的です。下記は筆者の趣味のシュノーケリングブログですが、毎年夏には、数万PV以上のアクセスが集まります。

◆筆者のブログ

東京シュノーケリングブログ

◆東京シュノーケリングブログの夏期アクセス数

東京シュノーケリングアクセス数

このブログは、現在50記事程度しかありません。しかし、定期的にメンテナンス(リライト)することで、全国の海好きが訪れるほどのブログになっているのです。このSEO対策は、コンテンツマーケティングとも呼ばれます。具体的な手法は、下記の記事をご覧ください。

参考:ECサイトの商品ページに流入を増やすSEO施策(ebisumart Media)

しかし、ブログによるSEO対策は非常に負荷がかかります。ネットショップの運営担当者は忙しく、なかなかブログ記事の執筆まで手が回らないでしょう。外注のライターに書いてもらうという方法もありますが、自社の商品と相性が良いライターを探すのは大変ですし、なによりネットショップの運営担当者自身にブログの経験がないと、外注したライターの記事でブログを成功させることは難しいと言えます

そのため、ブログ以外でなるべく労力をかけずに実施できるSEO対策が必要なのです。その方法を3つ解説します。

SEO対策① 商品ページにユーザーが気になることを書く

ユーザーがネットショップで商品を購入する場合、店舗と違って

・商品を触ってみる
・商品について店員に話を聞いてみる

といったことができません。その代わり、ユーザーは検索エンジンを利用して、ブログ情報や口コミを調べて、購入するための「確信」を得ようとします。そして、ユーザーは「この商品で間違いない」という確信が得られたネットショップから商品を購入します。

ここでいう確信とは以下のようなものです。

◆商品を購入するための「確信」を得るまでの例

例①
スマートフォン用の充電器を楽天市場で探していたが、Aショップだけは「Android対応」という表記があった。他は全てiPhone対応という表記しかなかったため、Aショップから購入。

例②
スマートフォンのスタンドを探していたが、タブレットもよく利用するので、スマートフォンとタブレットの両方に対応しているものを探していた。Bショップに自分が利用しているタブレットの型番が対応しているスタンドがあったので、購入した。

例③
気になるTシャツがあったが、着丈・身幅・袖丈などの基本寸法だけではサイズ感が分からず購入を迷っていた。Cショップには身長別の推奨サイズが載っていたので、購入した。

以上の3つの例は、筆者自身の消費者としての実体験の例です。いずれの場合も、どのショップで買っても商品のクオリティには差が出ないのですが、自分が気になっている文言(型番等)があることで、購入に至った例です。

つまり、ネットショップの商品ページのSEOとは、商品説明の文章を、ユーザーが気にするであろうことを想像して徹底的に作り込むことなのです。なぜなら、商品名と掛け合わせて以下のようなキーワードで検索するユーザーも必ずいるからです

◆ユーザーの検索キーワード例(○○○は型番や商品名)

「○○○ Android対応」
「○○○ スマホスタンド」
「○○○ サイズ感」

このような細かいことも表記しているネットショップが検索結果の上位に出てくるようになるのです。もちろん、これ自体が非常に大きなアクセス数を生むわけではありませんが、全商品に実施することで、売上に影響を生むアクセス数になります。

なにより、ネットショップの運営担当者がユーザー目線になって商品ページを作り込むことが、最も大きな効果と言えるでしょう。メーカーから受け取る資料やWebサイトの内容をそのまま記載したような内容では、競合のサイトと差別化ができません。自分のネットショップから購入してもらえるよう、ユーザーが気になることを商品ページに書いてみましょう。

その際は、下記のビックカメラの商品ページのように「見出し」をつけて書くと、ユーザーが見やすくなり、CVR(注文率)向上に結び付きます。

◆ビックカメラ.comの商品ページの商品説明の一部

ビックカメラ商品説明文

画像引用:ビックカメラ.com

ユーザーの気持ちを考えるヒントが欲しい場合は、例えば扱っている商品が充電器であれば、「ラッコキーワード」に充電器と入力して、キーワード一覧を参考にしてみてください。悩みを持ったユーザーが、どんなキーワードを検索エンジンに入れて調べているのか、一覧で分かります。

◆ラッコキーワードの検索キーワード一覧

ラッコキーワード

参考:ラッコキーワード

SEO対策② オリジナルページを作って、商品レビューページを作る

有名なASPのカートシステムを使ってECサイトを運営している場合は、フリーページという機能が用意されているはずです。そのフリーページ機能を使ってオリジナルページを作ることができます

ネットショップの運営担当者が、すぐに作れるオリジナルページと言えば、「スタッフレビュー」のページです。つまり実際に商品を使ってみた!という体験ページを作ります。

ユーザーは、商品ページだけでは購入の確信を得ていない場合があります。そういったユーザー向けに、写真をふんだんに使ったページを作るのです。例えば以下のようなページです。

◆無印良品のスタッフレビューページ

無印良品スタッフレビュー

参考:【イオンモール直方】スタッフレビュー 繰り返し使える2枚組・三層マスク(無印良品)

このような、商品ページでは分からない内容も写真や動画とともにオリジナルページで紹介することで、興味を持つユーザーが出てくるはずです。また、そのようなページはユーザーから見ても、Googleから見てもとても目立ちます

Googleの検索品質評価ガイドラインというウェブサイトの評価基準においては、E-E-A-Tとして以下の4つが定義されております。

・Experience(経験)
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

これら4つの要素の略語がE-E-A-Tなのです。スタッフレビュー記事を書くことで「経験」と「専門性」を強化することができ、スタッフレビュー記事に一定のファンが付けば「権威性」も高まり、ECサイト全体の「信頼性」が高まり、SEOが強くなっていくのです

そのため、定期的に商品のスタッフレビュー記事を書くことは、SEO対策として短期〜長期にわたって有用なのです。

SEO対策③ 赤字覚悟で「世間で売り切れている商品」をなんとか仕入れて販売する

例えば、人気商品の復刻版など、販売直後に完売するような商品を、なんとか仕入れて販売してしまうSEO対策です。ユーザーは売り切れが続出する商品を手に入れるために、公式サイトはもちろん、Amazon、楽天市場、それ以外のネットショップもくまなく探します

もし、あなたのネットショップにその商品が置いてあるなら、ユーザーがあなたのサイトを必ず探し当てて、購入します。そしてそのような商品を扱うネットショップはGoogleにも注目されやすくなります。なぜなら、ユーザーがあなたのショップ名で検索するようになるからです

そして、売り切れ必至の商品をなんとか仕入れて販売実績を作ることで、全国のその分野のマニアからあなたのネットショップの名前が注目されます。中には、Twitterで「このネットショップには在庫があった」と投稿されるかもしれません。そのようなサインはSEOに良い影響があります。

ただし、この方法は、そもそも手に入りにくいものを入荷する必要があるので、かなり敷居が高い施策と言えますが、もしメーカーにコネがある場合や、赤字覚悟で仕入れることができるのであればこのような施策が可能です。

マニアの間で「このショップに行けばレアな商品が手に入るかもしれない」という認識が広まれば、SEO対策は成功です。ECサイトの話ではありませんが、筆者も目当ての商品を手に入れるために他県のショップまで定期的に行ったり、DMを送ってもらったりしたことがあります。全国にそのような評判を作ることがこの施策の目的なのです。

まとめ

ネットショップで本格的にSEO対策を行うなら、冒頭で紹介した「コンテンツマーケティング」というブログ形式のSEO対策を実施すべきですが、時間的にも労力的にも負荷が大きいため、今回はネットショップを運営しながら実施できる対策を紹介しました。

ご自身のネットショップのSEO対策にぜひ試してみてください。

そして、ネットショップをこれから始めるなら、インターファクトリーのECサイト構築プラットフォーム「ebisumart zero(エビスマート ゼロ)」もぜひご検討ください。SEOや集客のためのさまざまな施策に最適なおすすめのプラットフォームです。

詳しい機能などについては公式ホームページをご覧ください。

ebisumart zero公式ホームページ