【大手7社16プラン】ネットショップカード決済手数料比較

ネットショップを開設する際に、しっかり事前に検討するべきことは「クレジットカードの決済手数料」です。

ネットショップは一度開設すると、他のプラットフォームへの乗り換えや引っ越しには時間や手間がかかりますから、中長期的に見て、決済手数料がなるべく安いプラットフォームを使うべきです。

本日は、forUSERS株式会社で、マーケティングを担当している筆者が、ネットショップ大手7社16プランの決済手数料を比較して、どのネットショップが決済手数料が安いのかを独自に作成した比較表をもとに解説いたします。

ネットショップ大手7社16プランの「クレジットカード決済手数料」を比較

まずは、以下の表をご覧ください。ネットショップ大手7社16プランのクレジットカード決済手数料と、月額費用などを筆者がまとめて独自に作成した表です。

◆ネットショップ大手7社16プランのクレジットカード決済手数料比較(その①)

ネットショップ大手7社15プランの比較表

◆ネットショップ大手7社16プランのクレジットカード決済手数料比較(その②)

ネットショップ決済手数料比較表

※この比較表を作成するにあたり、下記の公式サイトや関連情報をもとに表を作成しました。

出典:料金プラン・手数料(BASE)料金プラン(STORES)料金・プラン(カラーミーショップ)Shopifyの料金プラン(Shopify)Shopify ペイメントの設定(Shopify ヘルプセンター)料金プラン(MakeShop)MakeShopペイメント(MakeShop)機能(shopserve)料金(shopserve)ご利用プラン・コースの確認と変更方法(ショップサーブ オンラインサポート)フューチャーショッププラン・料金(フューチャーショップ)

では、この表をもとに各社のクレジットカード決済手数料を解説します。

カード決済手数料の傾向

大手7社の16プランを比較すると、月額費用が高めのエンタープライズ向けのプランは、その分決済手数料が安くなり、一方で月額費用が無料のプランがあるBASEやSTORESでは、決済手数料が高くなる傾向があります。いずれのプランを選んでも、ネットショップの規模に応じたランニングコストがかかります。

もし、個人の方が初めてネットショップを開設するのなら、月間の売上は数千円から5万円程度が相場となります。そのため決済手数料が高くても、BASEやSTORESのような月額費用が無料のプランを選ぶ方がランニングコストは安くなります。

そして、月商数百万円規模の企業がネットショップを開設する場合は、月額費用がかかっても、有料プランのネットショップで、かつ決済手数料が低めのプランを選択することで、ランニングコストを抑えることができます。

決済手数料だけで、ネットショップを決めるものでもないですが、上記の表をもとに、決済手数料のシミュレーションを事前に行うことで、ランニングコストが低くなるプランをある程度想定することができます。

無料プランのある3社で決済手数料が安いのは?

まず、月額費用や初期費用で、無料プランのある以下の3社をまとめてみました。

◆無料プランのある3社(プラン名)

①BASE(スタンダード)
②STORES(フリー)
③カラーミーショップ(フリー)

無料プランのある3社の中でカード決済手数料が最も安いのはSTORES(フリープラン)で、決済手数料は5%です。BASEの場合、決済手数料が「3.6%+40円」とは別にシステム利用料がかかるため、実質のランニングコストが高くなります。そのため決済手数料だけで考えると、STORESが最も安くなるのです。

ただし、BASEには、売上金が10営業日で振り込まれたり、振込手数料がSTORESよりも安いケースがあるなど、決済手数料以外にも考慮すべき点があります。

有料プランのネットショップで、最も決済手数料が安いのは?

あくまで、個人や個人事業主という前提の小規模ネットショップの場合になりますが、月商55万円以上の売上が見込めるなら、BASEのグロースプランが最も安く、カード決済手数料が2.9%となっています。ただBASEは月額費用が5,980円かかりますので、55万円未満の売上の場合は、月額費用が2,178円と安いので、STORESのスタンダードプランが3.6%と安くなります。

企業の場合は、多機能ネットショップの以下のようなプラットフォームが候補となります。

・Shopify
・MakeShop
・Eストアー
・フューチャーショップ

それぞれのプラットフォームで、自社の売上規模に見合ったプランでのシミュレーションを実施して、最も決済手数料、あるいはランニングコストがかからないプラットフォームを把握しておきましょう。

コンビニ決済、代引きなどと比較して、クレジットカード決済の利用率が最も高い

まず、以下の表をご覧ください。

オンライン決済利用率調査2019年

画像引用:総務省「令和2年版 情報通信白書(インターネットの利用状況)」

この表を見ると、クレジットカード決済の利用率は79.7%であり、他の決済方法よりも普及していることがわかります。つまり、ネットショップにおいては、クレジットカード決済をメインと考えるべきです。

ただし、10代や20代前半の若年層のユーザーはクレジットカードを保有していない場合が多く、その場合はコンビニ決済や、キャリア決済を用意する必要があります。自社のターゲット層の年代によって、導入する決済方法を検討しましょう。

有料プラットフォームは、決済手数料だけで決めるべきではない理由

決済手数料だけを比較すると、安いプランのあるプラットフォームが魅力的ですが、有料プラットフォームを選択する場合に最も重要な点は、

自社の実現したいことができるプラットフォームであるか?

という点です。一見すると機能に大差がないように見えるプラットフォームでも、各社で注力している点が異なります。

例えば、フューチャーショップはアパレル業界の事例が豊富で、使い勝手の良いプラットフォームとして有名ですし、Shopifyは世界で最も流通しているプラットフォームの一つのため、多くの機能や、API連携可能なシステムなどが豊富にあります。

有料プラットフォームを選択する場合は、決済手数料はあくまで一つの条件であり、総合的に考慮するべきです。

決済手数料が無料というプラットフォームもあるが、注意が必要

ネットショップのプラットフォームの中には、月額費用や決済手数料が無料のものも存在しますが、注意が必要です。決済というと手数料ばかりに注目しがちですが、決済会社において最も大切なことは会社の信用力です。

例えば、クレジットカード情報が漏えいしたり、あるいは売上金の入金が滞ったりするリスクがないとは言い切れません。そのようなことを考慮すると、有名・大手ではない、ネットショップのプラットフォームを利用する場合には注意が必要です。

ネットショップ初心者が最も大切にすべきは手数料よりも「集客」

ネットショップ初心者にとって、最も重要なことは手数料を含めたランニングコストではありません。どのようにして、ネットショップにユーザーを集客するかが重要なのです。

そのため楽天市場などのショッピングモールへの参加は、ランニングコストが高いと思われがちですが、自社ネットショップの場合でも、自社で集客するためにコストがかかることを考えると、決して楽天市場が高いとは言い切れない面があるのです。

また、BASEやMakeShopには、独自のモール(Pay IDアプリ、アイテムポスト)への連携があるため、集客の一助となるはずです。

また、ネットショツプには、無料で実施できるGoogle無料リスティングという広告枠も存在しており、下記の記事で費用がかからない集客方法を解説しているので、あわせてご覧ください。

関連記事:初心者が費用0円で実施できる!ネットショップの3つの集客方法

大手事業者が、新規事業のためのネットショップのプラットフォームを探すなら「ebisumart zero」

もし、大手事業者が新規のオンライン事業や、テスト的にオンラインショップを立ち上げるなら、将来のカスタマイズやシステム連携がスムーズな、ebisumart zeroもご検討ください。

クラウドのネットショップで、システムが常に最新でありながら、将来的に大規模ネットショップを立ち上げるときに、非常に導入しやすいメリットがあります。詳しくは、下記のebisumart zero公式サイトをご覧ください。

ebisumart zero公式サイト