ネットショップを乗り換える際の5つの注意点

「利用しているネットショップが操作しにくい」
「そろそろ他のシステムに乗り換えようかな」

など、ネットショップを他システムに乗り換えようと考えていませんか?

ネットショップの乗り換えは、データの新システムへの引き継ぎやドメインの維持など、多くのことを考えないといけません。

何となくECカートシステムを引っ越すことで売上が激減してしまうケースもあるので、ネットショップの乗り換えには注意が必要です。

本日は、forUSERS株式会社で、マーケティングを実施している筆者が、ネットショップのECカートシステム乗り換え時の5つの注意点について詳しく解説します。

ネットショップの乗り換え時の5つの注意点

それでは、重要度が高い順にネットショップのECカートシステム乗り換え時に注意すべき5つの注意点について解説します。

注意点① ネットショップを乗り換える目的をはっきりさせる

ネットショップの月額費用は、パッケージなどの中大規模向けのシステムでなければ数万円程度であり、企業が負担する場合は大きな金額ではありません。費用だけで考えればカンタンに乗り換えることが可能です。

しかし、「何となく」という理由でネットショップのECカートシステムを乗り換えてしまうと、担当者の負担も大きいですし、また、売上が下がるケースもあります。そのためネットショップを乗り換える際は、明確な目的が必要となります。

◆ネットショップを乗り換える目的の例

・WordPressと連携可能なシステムにしてブログSEOを始める
・使いたいツールとAPI連携が可能なカートシステムを選ぶ
・SEOを徹底的に実施するためにURLの設定などが自由なシステムを選ぶ
・注文数が増えたためシステム連携を実施して業務効率を上げる

このような具体的な目的が必要です。逆に以下のようなあいまいな目的は避けましょう。

◆あいまいな目的の例

・売り上げを増やす
・デザインを改善する

どんな高機能のECカートシステムを導入しても、それだけで売上が伸びることはありません。また、デザインに関しても、現在は無料のカートシステムにも多くのデザインテンプレートが用意されているため、ほとんど問題がないはずです。

つまり、ネットショップを乗り換える際は、具体的にどのような機能が必要かを定義する必要があります。多くの場合はネットショップを乗り換えなくても、マーケティングで新施策を実施したり、現在のテンプレートを変更することで解決するはずです。

注意点② 使っているドメインは新システムに乗り換え可能か?

例えば、無料プランで利用しているカートシステム等では、使っているドメインが新カートシステムに引き継げないケースがあります。

このようなケースで新カートシステムに乗り換える際は、会員にはメールで新しいドメイン(URL)を通知したり、あるいは旧カートシステムをすぐにクローズせずに、新カートシステムと併設したままにし、旧カートシステムにやってきたユーザーを新カートシステムに誘導するなどを行う必要があります。

注意点③ SEOのパワーは引き継ぎ可能か?

たとえドメインを新カートシステムに引き継ぐことができても、SEOのパワーも引き継がせることができるか意識する必要があります。例えば、旧カートシステムと新カートシステムのドメインが同じであっても、URLを全く同じにしたり、URLが異なる場合はリダイレクト処理を行うなどしないと、SEOのパワーを引き継ぐことはできません。

例えば、以下のようなケースです。

◆SEOのパワーを引き継いだほうが良いケース

・ブログをネットショップと同じドメインで運営している場合
・特定の商品ページがSEO上位の場合
・ショップ名などの指名検索が多いページがトップページとは別にある場合

このようなケースに該当する場合は、乗り換え先のネットショップでもURLを同一にしたり、301リダイレクト処理を実施して、SEOのパワーを失わないようにするべきです。

一方で、広告やコールセンター経由による流入がほとんどの場合は、URLやドメインが変わっても売上に影響はないでしょう。

注意点④ URLが変わったら、メールテンプレートやSNS、同梱物などを見直す

もし、ネットショップを乗り換えてドメインやURLを一部変更したのなら、ユーザーにドメインやURLを案内している以下のような媒体の修正もれがないか、一度チェックしてみましょう

◆ドメインやURL変更で修正が必要なもの

・メールテンプレートの内容
・SNSで紹介しているネットショップのURL
・同梱物の内容
・店頭でネットショップを紹介しているQRコード
・ショップカードや名刺

ネットショップの乗り換えにあたってドメインやURLを変更した際は、必ず対応するようにしましょう。もし余裕があれば、変更が必要なものをリスト化しておけば、今後のネットショップの運営が楽になります。

注意点⑤ ユーザーにもう一度ログインしてもらう必要がある

ネットショップを頻繁に利用するリピーターの中には、ブラウザにネットショップのIDとパスワードを記憶させて、ログイン不要で利用しているユーザーもいます。しかし、ネットショップを変更すると、ユーザーにもう一度ログインをしてもらう必要があります。

そのため、ネットショップ乗り換えの際は「ログインキャンペーン」を開いて、クーポンやポイント付与の特典を用意してログインを喚起し、売上を下げないようにする必要があります。ネットショップを乗り換えた後、急にアクセスが減った場合は試してみてください。

ネットショップの運営において、最も重要なのはリピーターによる売上ですので、リピーターが離脱しないような考慮が必要となります。

まとめ

ネットショップの乗り換えは目的を持って行うべきです。カートシステムの費用が安価でも、データの移行やドメインの維持、あるいはドメインやURLが変わった際のユーザーへの周知など、乗り換えを担当するスタッフの負担はかなり大きくなります

また、ネットショップの売上はカートシステムよりも、担当者の力量や熱量に依存することが大きく、まずは現在使っているネットショップでの売上の最大化を図るべきでしょう。

また、ネットショップの乗り換えは頻繁に行うものではなく、乗り換えるからには売上を向上させなければ意味がありません。そのため乗り換え先のプラットフォームは、乗り換え後のことも考えながら慎重に検討しましょう。

これからネットショップの乗り換えを検討している事業者の方は、インターファクトリーのebisumart zero(エビスマート ゼロ)をぜひご検討ください。本記事の注意点①で述べたようなさまざまなサービスやシステムとの連携ができ、目的に応じてカスタマイズしていくことが可能なクラウドコマースプラットフォームであるため、乗り換え先としてはおすすめのECプラットフォームです。

具体的な機能やオプション内容については、公式ホームページをご覧ください。

ebisumart zero公式ホームページ